[技術速報] 高音圧・超音波バリ取り専用振動子・2月中旬・日本公開
超音波バリ取り用の専用振動素子が 出来ました。 念願のバリ取り専用です。超音波バリ取り洗浄装置を開発して 15年。この間、使って来た振動子は、超音波洗浄用の25KHz50Wで圧電素子の径38φ、5mm2枚、貼り付け面径45φのランジュバン型です。これを密集配置して、出力密度2W/cm2にして、バリ取りをして来ました。さらに 強化するため この圧電素子を4枚にして 100W仕様として、4W/cm2を実現、鋳砂落としなどの使って来たのです。
しかし、精密加工は 金属からプラスチックへ、そして、より繊細、精密な加工で しかも100万個単位の量産が増えて来ました。もはや、人手で、長時間、緊張を強いるバリ取りをする若手を集める事は困難で、たとえば、人件費の安いはずだった中国でも、人件費の急昇どころか、今では、求人難です。もちろん 人の手でバリが取れるような単純形状でもありません。バリ自身も小さくなり、除去するには 逆比例ですから、大きな正負の衝撃波が、必要です。
そのため 超音波バリ取りも より安定化、そして、自動化、強力化が、必要になりました。従来の洗浄用素子の限界を越す必要がありました。
㈱ブルー・スターR&Dは、接触面積58φ、25KHz 100W、200Wのバリ取り専用・高音圧型の超音波振動素子を開発、実用化に成功しました。
今年2011年 2月中旬から、神奈川県相模原市の新・実験センターで 公開実験を開始致します。
従来の超音波バリ取りで 不十分で 御不満であったお客様、他の手段で満足が出来ないお客様。金属、プラスッチックを問わず、実験致しますので、お問い合わせください。
なお、この開発の過程で、当社が 感じた事を述べます。
超音波振動子の応用の高度化は、今始まったのです。日本における超音波洗浄・超音波応用機器の閉塞感は アジア全体の眼を向けると 嘘のようです。超音波バリ取りは、いよいよ、本格的応用の時代に入ります。ご期待ください。