精密研磨・研削後の超音波バリ取りのご案内
精密用のダイヤモンドホイールやダイヤモンド砥石による研磨や研削後の 微小バリ除去に 超音波バリ取り装置が使われています。古くは、油圧機器のローター、スプール類の超音波バリ取りからです。両端をY字の治具に乗せて、下部から強力な超音波を当てると シャフトなどが 超音波のキャビティーの衝撃と振動で回転し、円周に均一な超音波バリ取りが 行われます。
エンドミルなどの切削工具のバリ取りの場合は、超音波照射時間が 長すぎたり、超音波が 強すぎたりすると、刃面の欠けにつながるので、短時間商社が基本です。その場合の強さと時間は、やはり実験で決めてきました。
センタレス精密研磨後のバリの多くは、 コーナーの前面に発生してはいますが、根元が 大変薄いので 超音波バリ取りに 最適です。他の手段のように 大切な仕上げ面に 傷をつけることは ありませんし、エッジは、そのまま保存されますから、大変有効です。時に エッジに Rを 付けて欲しいと言うお客様もおりますが、超音波バリ取りだけでは、無理で、電解超音波との併用が必要です。
当社では、随時バリ取り実験を 受け付けております。ぜひ、お問い合わせください。
(2011.12.17)