吸水性プラスチック(多孔質)の溶剤バリ取り洗浄
多芯コネクターの多数の孔のバリ取りで、マイクロスコープでバリの撮影を試みている時、PPSの成型表面から水滴が吸い込まれて消えていくのを発見。これを見て、通常のバリ取り洗浄は出来ないので、この現象に対応したバリ取り実験を指示し、無事微小孔の表面部のバリと穴加工時の微粉の除去に成功しました。
この時は、水を使った超音波バリ取り洗浄です。
しかし吸水性が高いので、バリが取れても乾燥に時間がかかります。場合によっては不良になります。
そこで当社では、溶剤のバリ取り洗浄機を5月の連休明けに登場させる事にしました。本日予備実験を行い、水以上のバリ取り洗浄性能の可能性を確認、溶剤のバリ取り洗浄機として登場させます。溶剤はオゾン破壊係数の無い作業環境にも影響を与えない、非塩素系の溶剤です。
バリ取り・洗浄・乾燥・がワンサイクルで終わる事が出来ます。ご期待ください。
(2011.03.31)